
明治の廃城ののち荒れる一方であった桑名城旧本丸跡(鎮国守国神社に接する南一帯地域)を昭和3年、楽奥翁公一百年記念大祭を期に公園として整備し、『九華(きゅうか)公園』と名づけました。しかし、戦災等を受けたため、閉鎖された旧帝室林野局所管の貯木場を含めた区域を公園敷地として再整備することとなり、昭和23年11月より手がけて現在に至っています。
桑名城はその形から別名「扇(おうぎ)城」と呼ばれました。中国に「九華扇」という扇があり、江戸時代に「九華」を「くわな」と読ませ扇城とかけていたところから、公園名が付けられました。現在の九華公園は8.65ヘクタールあり、桜・つつじ・菖蒲(しょうぶ)の名所として、市民の憩いの場としての地区公園です。